Linuxコマンドでファイル圧縮・解凍する方法
投稿日 2023年06月12日 更新日 2024年05月08日
Linux

エンジニアであれば、日常的にファイル圧縮・解凍を行うことが多いでしょう。しかし、圧縮形式やコマンドラインオプションが多くて覚えきれないと感じることもあるかもしれません。この記事では、Linuxを中心にファイル圧縮・解凍方法を解説します。エンジニアにとって重要な知識となるでしょう。
1. tarコマンドの基本
tarコマンドは、UNIX系OSでよく利用されるファイル圧縮・解凍ツールです。tar形式は、ファイルやディレクトリを1つのアーカイブファイルにまとめることができるため、エンジニアには便利な機能です。
1.1 tarコマンドのオプション
tarコマンドで利用されるオプションは以下の通りです。
- c: 新しいtarファイルを作成(create)
- v: 圧縮・解凍状況を表示(verbose)
- f: 圧縮ファイル名指定(filename)
- x: 解凍(extract)
- z: gzip圧縮形式
- j: bzip2圧縮形式
- J: xz圧縮形式
1.2 tarファイルの圧縮・解凍
tarファイルの圧縮・解凍は以下のコマンドを実行します。
圧縮:
tar -cvf [アーカイブ名].tar [ディレクトリ]
解凍:
tar -xvf [アーカイブ名].tar
2. gzip圧縮形式の利用方法
gzip圧縮形式は、ファイルサイズを効率よく圧縮できる形式です。特に、テキストファイルやログファイルなどの圧縮に適しています。
2.1 gzip圧縮・解凍のコマンド
gzip圧縮形式の圧縮・解凍は、以下のコマンドを利用します。
圧縮:
tar -zcvf [アーカイブ名].tar.gz [ディレクトリ]
解凍:
tar -zxvf [アーカイブ名].tar.gz
3. bzip2圧縮形式の利用方法
bzip2圧縮形式は、gzipよりも高い圧縮率を持っています。ただし、圧縮・解凍に時間がかかるというデメリットがあります。
3.1 bzip2圧縮・解凍のコマンド
bzip2圧縮形式の圧縮・解凍は、以下のコマンドを利用します。
圧縮:
tar -jcvf [アーカイブ名].tar.bz2 [ディレクトリ]
解凍:
tar -jxvf [アーカイブ名].tar.bz2
4. xz圧縮形式の利用方法
xz圧縮形式は、bzip2よりもさらに高い圧縮率を持っています。しかし、圧縮・解凍にかかる時間も長くなります。
4.1 xz圧縮・解凍のコマンド
xz圧縮形式の圧縮・解凍は、以下のコマンドを利用します。
圧縮:
tar -Jcvf [アーカイブ名].tar.xz [ディレクトリ]
解凍:
tar -Jxvf [アーカイブ名].tar.xz
5. zip圧縮形式の利用方法
zip圧縮形式は、Windowsでよく利用される圧縮形式です。Linuxでもzipとunzipコマンドを使って圧縮・解凍できます。
5.1 zip圧縮・解凍のコマンド
zip圧縮形式の圧縮・解凍は、以下のコマンドを利用します。
圧縮:
zip -r [アーカイブ名].zip [ディレクトリ]
解凍:
unzip [アーカイブ名].zip
5.2 文字化け対策
Windowsで日本語ファイル名のファイルをzipで圧縮して、Linuxでunzipすると文字化けが発生することがあります。その場合は、unarコマンドを利用して文字化けを防ぐことができます。
unar [アーカイブ名].zip
unarコマンドは、CentOS7ではデフォルトでインストールされていないため、インストールが必要です。
6. まとめ
この記事では、エンジニアが知っておくべきファイル圧縮・解凍方法について解説しました。Linuxでのtarコマンドやgzip、bzip2、xz、zip圧縮形式など、さまざまな圧縮形式の利用方法を理解しておくことで、エンジニアとしての作業効率が向上するでしょう。
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