履歴書の学歴欄の書き方|正しい記入例と注意点を解説
投稿日 2025年01月23日 更新日 2025年01月24日
履歴書
学歴
書き方
記入例
注意点

就職活動や転職の際、避けて通れないのが履歴書の作成です。その中でも特に重要な部分の一つが学歴欄です。学歴欄は、応募者の教育背景を簡潔に示す重要な情報源となります。正しく記入することで、自分の学習経験や能力を効果的にアピールすることができます。
履歴書の学歴欄が持つ意味は、単に学校名を列挙することではありません。それは、あなたの学習履歴や専門性、さらには成長の過程を示す重要な要素なのです。採用担当者は、この欄を通じて応募者の基礎学力や専門知識、さらには学習に対する姿勢を推測します。
そのため、学歴欄の適切な記入は、あなたの経歴を正確に伝えるだけでなく、自己アピールの機会としても活用できるのです。本記事では、履歴書の学歴欄における正しい記入方法や注意点について詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、自信を持って履歴書を作成し、就職活動や転職活動に臨んでいただければと思います。
履歴書の学歴欄の基本
履歴書の学歴欄は、応募者の教育背景を簡潔かつ正確に伝えるための重要な部分です。この欄の主な目的は、以下の点にあります:
1. 応募者の最終学歴を明確に示す
2. 教育を受けた期間と内容を時系列で提示する
3. 専攻分野や取得した学位を明らかにする
これらの情報を通じて、採用担当者は応募者の基礎学力や専門知識、さらには学習に対する姿勢を推測することができます。
一般的な記入順序は、最終学歴から遡って記入していく「逆時系列順」が主流です。具体的には以下のような順序になります:
1. 大学院(博士課程/修士課程)
2. 大学
3. 高等専門学校
4. 専門学校
5. 高等学校
この順序で記入することで、最新かつ最も高度な学歴から順に情報を提供することができ、採用担当者が効率的に学歴を把握することができます。
ただし、企業によっては指定の履歴書フォーマットがある場合もあり、その場合は指示に従って記入する必要があります。また、学歴が多い場合は、スペースの都合上、最終学歴と高校のみを記入するケースもあります。
学歴欄の記入に際しては、正確さと簡潔さのバランスが重要です。必要な情報を漏れなく記入しつつ、冗長にならないよう心がけましょう。次のセクションでは、各学歴の具体的な記入方法について詳しく解説していきます。
正しい学歴欄の書き方
高校の記入方法
高校の学歴を記入する際は、以下の点に注意しましょう:
- 正式名称を使用する(例:○○県立△△高等学校)
- 入学年月と卒業年月を正確に記入
- 全日制・定時制・通信制の別を明記
- 学科名がある場合は併記する
例:2015年4月 ○○県立△△高等学校 普通科 入学
2018年3月 同校卒業
大学の記入方法
大学の学歴記入では、以下の情報を含めることが重要です:
- 大学名(正式名称)
- 学部・学科名
- 入学年月と卒業年月
- 取得学位(必要に応じて)
例:2018年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2022年3月 同大学卒業
大学院の記入方法
大学院の場合は、以下の点に注意して記入します:
- 大学院名(正式名称)
- 研究科名
- 専攻名
- 課程(修士課程/博士課程)
- 入学年月と修了年月
- 取得学位
例:2022年4月 ○○大学大学院 経済学研究科 経済政策専攻 修士課程 入学
2024年3月 同大学院修了 修士(経済学)取得
専門学校の記入方法
専門学校の学歴を記入する際は、以下の情報を含めます:
- 専門学校名(正式名称)
- 学科名
- 入学年月と卒業年月
- 取得資格(必要に応じて)
例:2018年4月 ○○専門学校 ビジネス学科 入学
2020年3月 同校卒業
これらの記入方法を参考に、自身の学歴を正確かつ簡潔に記入することが重要です。次のセクションでは、具体的な記入例をさらに詳しく見ていきましょう。
具体的な記入例
高校卒業者の例
高校卒業者の履歴書学歴欄の記入例は以下のようになります:
2017年4月 東京都立青空高等学校 普通科 入学
2020年3月 同校卒業
この例では、高校名を正式名称で記入し、学科名も明記しています。「同校」という表現を使用することで、重複を避けつつ簡潔に情報を伝えています。
大学卒業者の例
大学卒業者の場合、以下のように記入します:
2020年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2024年3月 同大学卒業
大学名、学部名、学科名を明確に記載し、入学年月と卒業年月を正確に記入することが重要です。
大学院修了者の例
大学院修了者の学歴欄は、以下のように記入します:
2024年4月 ○○大学大学院 経済学研究科 経済政策専攻 修士課程 入学
2026年3月 同大学院修了 修士(経済学)取得
2020年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2024年3月 同大学卒業
大学院の情報を先に記入し、その後に大学の情報を記入します。修士号取得の情報も忘れずに記載しましょう。
専門学校卒業者の例
専門学校卒業者の学歴欄記入例は以下の通りです:
2020年4月 ○○専門学校 ビジネス学科 入学
2022年3月 同校卒業
2017年4月 △△県立□□高等学校 普通科 入学
2020年3月 同校卒業
専門学校の情報を先に記入し、その後に高校の情報を記入します。専門学校で取得した資格がある場合は、別途資格欄に記入するのが一般的です。
これらの例を参考に、自身の学歴を正確かつ簡潔に記入することが重要です。次のセクションでは、特殊なケースの記入方法について解説していきます。
特殊なケースの記入方法
中退した場合
学校を中退した場合は、正直に記入することが重要です。以下のように記入します:
2018年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2020年3月 同大学中退
中退理由について詳細な説明が必要な場合は、面接時に説明する機会を設けることが一般的です。
留年した場合
留年した場合は、通常、留年の事実を直接記載する必要はありません。卒業年月のみを正確に記入します:
2016年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2021年3月 同大学卒業
ただし、留年理由が就職活動にプラスになる場合(例:海外留学など)は、別途アピールポイントとして記載することも検討しましょう。
編入学した場合
編入学の場合は、以下のように記入します:
2020年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 3年次編入学
2022年3月 同大学卒業
2018年4月 △△短期大学 経営学科 入学
2020年3月 同短期大学卒業
編入前の学歴も忘れずに記入し、編入学した年次も明記します。
複数の学歴がある場合
複数の学歴がある場合は、最終学歴から順に記入していきます:
2024年4月 ○○大学大学院 経済学研究科 経済政策専攻 修士課程 入学
2026年3月 同大学院修了 修士(経済学)取得
2020年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2024年3月 同大学卒業
2017年4月 △△県立□□高等学校 普通科 入学
2020年3月 同校卒業
スペースの都合上、すべての学歴を記入できない場合は、最終学歴と高校のみを記入するのが一般的です。
これらの特殊なケースにおいても、正直さと簡潔さを心がけることが重要です。必要に応じて、面接時に詳細な説明を行う準備をしておくと良いでしょう。
学歴欄記入時の注意点
正確な情報を記入する
学歴欄に記入する情報は、すべて正確でなければなりません。虚偽の記載は発覚した際に深刻な問題を引き起こす可能性があります。以下の点に特に注意しましょう:
- 学校名の正式名称を使用する
- 入学年月と卒業年月を正確に記入する
- 取得した学位や資格を正確に記載する
不確かな情報がある場合は、必ず確認してから記入するようにしましょう。
略称と正式名称の使い分け
学校名は原則として正式名称を使用します。ただし、スペースの都合上、略称を使用する場合もあります。その場合は、以下のような点に注意しましょう:
- 一般的に知られている略称を使用する(例:東京大学→東大)
- 略称を使用する場合は、一貫して使用する
- 略称が分かりにくい場合は、正式名称を優先する
卒業年月の記入方法
卒業年月は、年と月を明記します。日付まで記入する必要はありません。
2024年3月 ○○大学卒業
卒業見込みの場合は、以下のように記入します:
2024年3月 ○○大学卒業見込
在学中の場合の記入方法
現在在学中の場合は、以下のように記入します:
2022年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
現在に至る
卒業予定年月が決まっている場合は、以下のように記入することもあります:
2022年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2026年3月 同大学卒業見込
これらの注意点を守ることで、正確かつ信頼性の高い学歴欄を作成することができます。採用担当者に良い印象を与え、自身の教育背景を効果的にアピールすることができるでしょう。
よくある質問(FAQ)
履歴書の学歴欄に関しては、様々な疑問が生じることがあります。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。
高校卒業後の空白期間はどう扱うべき?
高校卒業後に就職や進学をせず、一定期間が空いてしまった場合は、その期間の説明が必要になることがあります。以下のような対応が考えられます:
1. 履歴書の備考欄や自己PR欄で簡潔に説明する
2. 職歴欄に「求職活動」や「家事手伝い」などと記入する
3. 面接時に詳しく説明する準備をしておく
重要なのは、その期間をどのように過ごし、何を学んだかを前向きに説明できるようにすることです。
海外の学歴はどのように記入する?
海外の学歴を記入する場合は、以下の点に注意しましょう:
- 学校名は原則として現地の言語で記入し、必要に応じて日本語訳を併記する
- 学位名は日本語訳を記入し、原語を括弧内に記載する
- 日本の教育制度と異なる場合は、相当する日本の学歴を併記する
例:
2018年9月 University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)入学
2022年5月 同大学卒業 学士号(Bachelor ofArts in Economics)取得
通信教育の学歴はどう記入する?
通信教育で学位を取得した場合は、以下のように記入します:
2018年4月 ○○大学 通信教育部 経済学部 経済学科 入学
2022年3月 同大学卒業
通信教育であることを明記し、入学年月と卒業年月を正確に記入することが重要です。
学歴欄以外の重要ポイント
志望動機との整合性
学歴欄の内容は、志望動機や自己PRと整合性を持たせることが重要です。例えば、経済学を専攻した場合、財務や経営分析のスキルを志望動機で強調するなど、学んだ内容と志望職種の関連性を明確にしましょう。
スキルや資格との関連性
学歴欄で記載した専攻分野と関連するスキルや資格がある場合は、それらを別途記載することで、より具体的な能力をアピールできます。例えば、経済学部卒業者が簿記や
ファイナンシャル・プランナーの資格を持っている場合、それらを資格欄に記載することで、専門性をより強調できます。
まとめ
履歴書の学歴欄は、応募者の教育背景を簡潔かつ正確に伝える重要な部分です。正しい記入方法を理解し、以下のポイントを押さえることが大切です:
1. 正確性: 学校名、入学・卒業年月、取得学位などの情報は必ず正確に記入する。
2. 簡潔性: 必要な情報を漏れなく、かつ冗長にならないよう記入する。
3. 一貫性: 記入方法や略称の使用は一貫させる。
4. 正直さ: 中退や留年などの特殊なケースも正直に記入する。
5. 関連性: 志望動機やスキル・資格との関連性を意識する。
これらのポイントを押さえて学歴欄を作成することで、自身の教育背景を効果的にアピールし、採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。履歴書全体の質を高め、就職活動や転職活動を成功に導くための重要な一歩となります。
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