履歴書の学歴は、転職(中途採用)なら高校卒業から、新卒・学生なら中学校卒業から書くのが一般的です。1行目の中央に「学歴」と書き、学校ごとに入学・卒業を1行ずつ、学校名は「○○県立○○高等学校」のように正式名称で記入します。学歴と職歴の間は1行空け、職歴の最後に「以上」と書きます。この記事では、学歴をどこから書くかの判断基準、見本、高校・専門学校・大学・大学院ごとの書き方、中退・浪人・留年・在学中などケース別の記入例、よくあるNG例までまとめて解説します。
履歴書の学歴はどこから書く?【結論】
法律で決まったルールはありませんが、採用担当者が見慣れている書き方は次のとおりです。迷ったら「高校入学から」書けば、新卒・転職のどちらでも違和感がありません。
| 応募の種類 | どこから書くか | 理由 |
|---|---|---|
| 転職(中途採用) | 高校卒業(または高校入学)から | 義務教育は全員同じため省略してよい。職歴を厚く書くスペースを確保する |
| 新卒・大学生・大学院生 | 中学校卒業から | 学歴が主な情報のため、義務教育の卒業から書くのが慣例 |
| 高卒・専門卒で就職する | 中学校卒業から | 同上 |
| 職歴が多く欄が足りない | 最終学歴のみ(例:大学卒業) | 学歴を1〜2行に絞り、職歴を優先する |
| アルバイト・パート | 高校入学から(または最終学歴のみ) | 厳密な決まりはない。応募先の指定があれば従う |
「高校卒業から」と「高校入学から」はどちらでも問題ありません。書き始める学校は、必ず「入学」と「卒業」をセットで書くと、在籍期間が伝わり丁寧です。
学歴欄の基本ルール7つ
- 1行目の中央に「学歴」と書く:学歴と職歴の欄は共通のため、見出しを自分で書く
- 年号は履歴書全体で統一する:西暦か和暦のどちらかに揃える(職歴・資格欄・日付も同じ)
- 学校名は正式名称で書く:「○○高校」ではなく「○○県立○○高等学校」、「○○大」ではなく「○○大学」
- 学部・学科・専攻まで書く:「○○大学 経済学部 経済学科 卒業」。大学院は「○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 修士課程 修了」
- 入学と卒業を1行ずつ書く:「入学」「卒業」を分けて書く。大学院は「修了」
- 学歴と職歴の間は1行空ける:学歴の最終行の次を空け、その次の行の中央に「職歴」と書く
- 最後に「以上」を右寄せで書く:職歴の最終行の次の行に書く。職歴がない場合は学歴の後に書く
履歴書の学歴の見本(記入例)
転職(中途採用)の記入例:高校卒業から
<記入例>
学歴
2014年3月 東京都立○○高等学校 卒業
2014年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学
2018年3月 ○○大学 経済学部 経済学科 卒業
職歴
2018年4月 株式会社○○ 入社
現在に至る
以上
新卒・大学生の記入例:中学校卒業から
<記入例>
学歴
2019年3月 ○○市立○○中学校 卒業
2019年4月 ○○県立○○高等学校 普通科 入学
2022年3月 ○○県立○○高等学校 普通科 卒業
2022年4月 ○○大学 文学部 日本文学科 入学
2026年3月 ○○大学 文学部 日本文学科 卒業見込み
職歴
なし
以上
在学中の場合は最終行を「卒業見込み」と書きます。卒業年月は入学年から計算し、留年や休学があればその分ずらします。
学校の種類別の書き方(高校・専門学校・短大・大学・大学院)
| 学校の種類 | 正式名称の例 | 入学・卒業の表記 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 高校 | ○○県立○○高等学校 普通科 | 入学/卒業 | 学科(普通科・商業科など)まで書く |
| 高等専門学校(高専) | ○○工業高等専門学校 ○○工学科 | 入学/卒業 | 5年制。卒業後に専攻科へ進んだ場合は「修了」 |
| 専門学校 | ○○専門学校 ○○学科 | 入学/卒業 | 「専門士」などの称号は資格欄に |
| 短期大学 | ○○短期大学 ○○学科 | 入学/卒業 | 「短大」と略さない |
| 大学 | ○○大学 ○○学部 ○○学科 | 入学/卒業 | 夜間・通信制は「(通信教育課程)」と添える |
| 大学院(修士) | ○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 修士課程 | 入学/修了 | 「卒業」ではなく「修了」 |
| 大学院(博士) | ○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 博士後期課程 | 入学/修了(または単位取得退学) | 学位未取得で退学した場合は「単位取得退学」 |
| 海外の学校 | University of ○○, Faculty of ○○(アメリカ・○○州) | 入学/卒業 | 国名を添える。日本語訳を併記してもよい |
ケース別の学歴の書き方
中退した場合
隠さずに「中途退学」と書きます。「中退」と略さず、理由を書く義務はありませんが、経済的理由や家庭の事情など前向きに説明できる場合は簡潔に添えると印象が変わります。
<記入例>
2020年4月 ○○大学 法学部 法律学科 入学
2022年3月 ○○大学 法学部 法律学科 中途退学(家庭の事情により)
浪人・留年・休学した場合
浪人は書く必要がありません。高校卒業年と大学入学年が1〜2年ずれるだけで、採用担当者は浪人と理解します。留年も書きませんが、入学から卒業までの年数で分かるため、面接で聞かれたら答えられるようにしておきます。休学は「2023年4月〜2024年3月 病気療養のため休学(現在は完治)」のように1行書くと、卒業年のずれを説明できます。
編入学・転校した場合
<記入例>
2019年4月 ○○短期大学 ○○学科 入学
2021年3月 ○○短期大学 ○○学科 卒業
2021年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 3年次編入学
2023年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
高校の転校も同様に「転入学」と書きます。
留学した場合
1年以上の正規留学は学歴として書きます。短期の語学留学(1年未満)は学歴欄ではなく、自己PR欄や特技欄に書きます。
<記入例>
2021年9月 University of ○○(アメリカ・カリフォルニア州)交換留学
2022年6月 同校 留学課程修了
通信制・夜間の場合
学校名の後に「(通信教育課程)」「(夜間主コース)」と添えます。書かなくても虚偽にはなりませんが、面接で聞かれたときに説明が必要になるため、書いておく方が自然です。
最終学歴だけ書く場合
職歴が多くて欄が足りない場合は、最終学歴の入学・卒業だけを書いても構いません。「最終学歴」とは、最後に卒業した学校ではなく最も高い教育機関を指します(大学卒業後に専門学校を卒業した場合の最終学歴は大学)。
学歴と職歴の間の書き方
学歴の最終行の次を1行空け、その次の行の中央に「職歴」と書いて職歴を続けます。学歴と職歴の間を空けないと読みにくく、区切りが分からなくなります。職歴の書き方(入社・退職・在職中・転職回数が多い場合)は、履歴書の職歴の書き方|入社・退職の正しい書き方と見本で詳しく解説しています。
学歴欄でよくあるNG例
| NG例 | 正しい書き方 |
|---|---|
| 「○○高校」「○○大」と略す | 「○○県立○○高等学校」「○○大学」と正式名称で |
| 学部・学科を省略する | 「○○大学 経済学部 経済学科」まで書く |
| 西暦と和暦が混在している | 履歴書全体でどちらかに統一 |
| 大学院を「卒業」と書く | 大学院は「修了」 |
| 中退を隠して卒業と書く | 「中途退学」と正直に書く(学歴詐称になる) |
| 学歴と職歴の間を空けない | 1行空けて「職歴」と中央に書く |
| 「以上」を書き忘れる | 職歴の最終行の次に右寄せで「以上」 |
| 卒業年月を間違える | 入学年+修業年数で計算し、卒業証書で確認 |
よくある質問
履歴書の学歴はどこから書けばいいですか?
転職(中途採用)なら高校卒業または高校入学から、新卒・学生なら中学校卒業から書くのが一般的です。職歴が多くて欄が足りない場合は最終学歴のみでも構いません。
浪人や留年は履歴書に書く必要がありますか?
書く必要はありません。入学・卒業の年月から自然に分かるため、書かなくても隠したことにはなりません。面接で聞かれたときに簡潔に説明できるよう準備しておきましょう。
最終学歴とは何を指しますか?
最後に卒業した学校ではなく、最も教育水準の高い学校を指します。大学卒業後に専門学校を出た場合の最終学歴は「大学卒業」です。中退の場合は、その前に卒業した学校が最終学歴になります。
在学中の場合はどう書きますか?
入学の行の次に「○○年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業見込み」と書きます。卒業年月は入学年から計算します。「在学中」と書く方法もありますが、就職活動の履歴書では「卒業見込み」が一般的です。
学歴の卒業年月が分からない場合は?
卒業証書・卒業証明書・成績証明書で確認できます。手元にない場合は、入学年+修業年数(高校3年、大学4年など)で計算します。学校に卒業証明書を請求すれば正確な年月が分かります。
まとめ:学歴は「正式名称・年号統一・入学と卒業を1行ずつ」
- 転職は高校卒業から、新卒は中学校卒業から書く。迷ったら高校入学から
- 学校名は正式名称、学部・学科まで。大学院は「修了」
- 浪人・留年は書かない。中退は「中途退学」と正直に書く
- 学歴と職歴の間は1行空け、最後に「以上」
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