転職回数が多い看護師のための職務経歴書作成ガイド【例文あり】

投稿日 2024年03月26日   更新日 2024年03月26日

看護師
職務経歴書
転職多い
近年、看護師の転職が非常に一般的になっています。看護師の半数以上が転職を経験しているというデータもあります。その理由は様々ですが、主なものとしては、キャリアアップを目指す、ワークライフバランスを改善する、家族の転勤に合わせるなどが挙げられます。

看護師の転職事情と職務経歴書の重要性

看護師の転職回数と理由

近年、看護師の転職が非常に一般的になっています。実際、看護師の半数以上が転職を経験しているというデータもあります。その理由は様々ですが、主なものとしては、キャリアアップを目指す、ワークライフバランスを改善する、家族の転勤に合わせるなどが挙げられます。また、待遇への不満や人間関係の問題、過酷な勤務状況などが原因で転職を決意するケースもあるようです。
しかし、転職を繰り返すことで、職務経歴書の印象が悪くなってしまうのではないかと不安に感じる看護師も多いのではないでしょうか。確かに、転職回数が多いと、「すぐに辞めてしまうのでは?」と採用担当者に思われてしまう可能性はあります。

職務経歴書が採用に与える影響

転職回数が多い看護師にとって、職務経歴書の内容は採用の可否を左右する重要な要素となります。職務経歴書は、あなたのこれまでのキャリアや経験、スキルを採用担当者にアピールする機会です。
採用担当者は、職務経歴書から以下のような点を重点的にチェックします:
  • 転職理由よりも、各職場での勤務年数
  • 年齢に見合った転職回数かどうか
  • 転職を通じて得たスキルや経験
つまり、単に転職回数が多いからといって不利になるわけではありません。むしろ、多様な経験を積んできたことで、幅広い知識と適応力を身につけていることをアピールすることが重要です。また、転職理由も前向きに表現することで、キャリアアップや働き方の改善に積極的に取り組んでいる姿勢を示すことができるでしょう。
職務経歴書の内容次第で、転職回数の多さをプラスに変えることは十分に可能です。次章では、具体的な職務経歴書の書き方やポイントを解説していきます。

転職回数が多い看護師の職務経歴書作成のポイント

強みとしての多様な経験をアピール

幅広い知識と適応力

転職を重ねることで、様々な医療機関での勤務経験を積むことができます。これは、多様な患者さんやケースに対応する力を養う絶好の機会でもあります。職務経歴書では、各職場で担当した診療科や患者層、習得した専門的な知識や技術について具体的に記載しましょう。また、新しい環境に素早く適応し、チームの一員として活躍できる柔軟性も強調してください。

柔軟なコミュニケーション能力

複数の職場で働いた経験は、多様な価値観や考え方に触れる機会にもなります。そうした経験を通じて培ったコミュニケーション能力は、看護師として大きな強みになるはずです。患者さんやその家族、他の医療スタッフと良好な関係を築き、チーム医療に貢献できる能力をアピールしましょう。

転職理由の前向きな表現

キャリアアップを目指した転職

看護師としてのスキルアップや専門性の追求を目的とした転職は、非常に前向きな理由です。例えば、「急性期医療に興味を持ち、より高度な知識と技術を身につけるために転職を決意しました」といった具合に、自己成長への意欲をアピールしましょう。

ワークライフバランスの改善

プライベートな事情で転職を選択することも珍しくありません。結婚や出産、介護などを機に、働き方を見直す必要が出てくるかもしれません。そうした場合は、「家族との時間を大切にしながら、看護師としてのキャリアを継続していきたい」といった前向きな表現を心がけましょう。

勤務年数と実績に焦点を当てる

各職場での具体的な成果

転職回数が多くても、各職場である程度の勤務年数を重ねているなら、むしろ安定して働ける証拠だと捉えられます。役割を任される程度に成長し、新たなチャレンジを求めて転職したのだと履歴書に明記しましょう。また単に勤務年数だけではなく、各職場で携わった業務で残した成果や評価されている点を具体的にアピールする事が重要です。

継続的なスキルアップへの取り組み

勤務している間にも、自己研鑽を怠らない姿勢が大切です。職場内外の研修への参加や、関連する資格の取得など、継続的にスキルアップに取り組んでいる様子を職務経歴書に盛り込みましょう。こうした前向きな姿勢は、「素早く成長する人材」として採用担当者の目に留まるはずです。

年代別の職務経歴書作成アドバイス

20代看護師:将来のキャリアプランを示す

20代の看護師は、キャリアの入り口に立ったばかりです。転職回数が多くても、「将来のキャリアプランを明確に持っている」ことをアピールすることが重要です。例えば、「急性期看護に興味があり、将来は救急看護認定看護師の資格取得を目指しています」といった具合に、具体的な目標を示しましょう。また、先輩看護師から学ぶ姿勢や、チームワークを大切にする点も強調してください。

30代看護師:ライフスタイルとの両立をアピール

30代になると、結婚や出産といったライフイベントを経験する看護師が増えてきます。そうした中で、「仕事と家庭の両立」を目指して転職を重ねてきた経緯を、前向きにアピールしましょう。例えば、「子育てと仕事の両立を図るため、保育園の近くにある病院に転職しました」といった内容です。また、ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に働き方を調整できる適応力の高さも、強みとして示してください。

40代看護師:これまでの経験を活かせる点を強調

40代になると、看護師としての経験やスキルも相当に積み重ねているはずです。転職を重ねてきた中で、様々な現場での実践経験を積んできたことを、強みとしてアピールしましょう。例えば、「これまでの勤務経験から、幅広い疾患や患者層に対応できる自信があります」といった内容です。また、若手看護師の指導や、医療チームのリーダーとしての役割を担えることも、アピールポイントになるでしょう。年齢を重ねた看護師ならではの、包容力やコミュニケーション能力の高さも、ぜひ強調してください。
どの年代においても、転職回数の多さを隠すのではなく、その経験を通じて得た強みや成長をアピールすることが大切です。年齢に応じた、説得力のある職務経歴書を作成し、採用担当者に好印象を与えるようにしましょう。

職務経歴書の項目別記入例

職務要約の例文

職務要約は、あなたのキャリアの概要を端的に示す重要な項目です。ここでは、看護師としての経験年数や主な勤務先、担当した役割などを簡潔にまとめましょう。
【職務要約】
・看護師としての経験年数:10年
・急性期病院、回復期リハビリテーション病院、訪問看護ステーションでの勤務経験あり
・各職場で、病棟リーダーや教育担当者としての役割を担当
・患者や家族との信頼関係構築に努め、チーム医療の推進に貢献

職務経歴の詳細な記述例

職務経歴は、各勤務先での具体的な業務内容や成果を記載する項目です。転職回数が多い場合は、特に直近の勤務先の内容を詳しく記述しましょう。
A病院】急性期病棟(20XX年4月~20XX年9月)
・脳神経外科、整形外科、内科の混合病棟(50床)で勤務
・入院から退院までの看護業務全般に加え、新人看護師の指導も担当
・病棟リーダーとして、チーム医療の調整役を務め、円滑な病棟運営に貢献
・患者満足度アンケートで高評価を得るなど、質の高い看護を提供

【B訪問看護ステーション】(20XX年10月~現在)
・156件の訪問看護業務に従事
・がん患者や終末期患者の在宅療養支援に積極的に取り組む
・地域のケアマネジャーや主治医との連携を密に図り、切れ目のないケアを提供
・同施設の看護学生の実習指導も担当し、後進育成にも注力

保有資格の記載方法

看護師として取得した資格は、あなたの専門性の高さを示す重要なアピールポイントです。正式名称と取得年月を正確に記載しましょう。

職務経歴書の項目別記入例

職務要約の例文

職務要約は、あなたのキャリアの概要を端的に示す重要な項目です。ここでは、看護師としての経験年数や主な勤務先、担当した役割などを簡潔にまとめましょう。
【職務要約】
・看護師としての経験年数:10年
・急性期病院、回復期リハビリテーション病院、訪問看護ステーションでの勤務経験あり
・各職場で、病棟リーダーや教育担当者としての役割を担当
・患者や家族との信頼関係構築に努め、チーム医療の推進に貢献

職務経歴の詳細な記述例

職務経歴は、各勤務先での具体的な業務内容や成果を記載する項目です。転職回数が多い場合は、特に直近の勤務先の内容を詳しく記述しましょう。
A病院】急性期病棟(20XX年4月~20XX年9月)
・脳神経外科、整形外科、内科の混合病棟(50床)で勤務
・入院から退院までの看護業務全般に加え、新人看護師の指導も担当
・病棟リーダーとして、チーム医療の調整役を務め、円滑な病棟運営に貢献
・患者満足度アンケートで高評価を得るなど、質の高い看護を提供

【B訪問看護ステーション】(20XX年10月~現在)
・156件の訪問看護業務に従事
・がん患者や終末期患者の在宅療養支援に積極的に取り組む
・地域のケアマネジャーや主治医との連携を密に図り、切れ目のないケアを提供
・同施設の看護学生の実習指導も担当し、後進育成にも注力

保有資格の記載方法

看護師として取得した資格は、あなたの専門性の高さを示す重要なアピールポイントです。正式名称と取得年月を正確に記載しましょう。
【保有資格】
・看護師免許(20XX年4月取得)
・がん看護専門看護師(20XX年10月認定)
・訪問看護認定看護師(20XX年4月認定)
・日本糖尿病療養指導士(20XX年6月取得)

自己PRの効果的な書き方

自己PRでは、転職回数が多いことをマイナスに捉えられないよう、あなたの強みを前向きにアピールすることが大切です。
【自己PR】
私は、急性期から在宅医療まで、様々な現場で看護師としての経験を積んできました。転職を重ねる中で、多様な患者さんやご家族に寄り添う大切さ、多職種と連携する重要性を学びました。また、どんな環境でも、前向きな姿勢とコミュニケーションを大切にすることで、チームの一員として活躍できると実感しています。
これまでの経験を糧に、貴院の理念に共感し、地域医療に貢献したいと考え、応募いたしました。看護の知識とスキルを存分に発揮し、患者さんの笑顔につながるケアを提供したいと思います。

転職成功のための追加アドバイス

転職理由を明確にし、前向きに伝える

転職回数が多い場合、採用担当者は「なぜ転職を繰り返すのか」という疑問を抱くかもしれません。それだけに、転職理由を明確に、かつ前向きに伝えることが重要です。
例えば、「より専門性の高い看護を学ぶため」「家族の介護のために地元に戻る必要があった」など、納得のいく理由を簡潔に説明しましょう。また、単に待遇の問題で転職を繰り返すのではなく、「キャリアアップのため」「ワークライフバランスを改善するため」など、前向きな理由をアピールすることも効果的です。
転職理由を伝える際は、ネガティブな表現は避け、「新しい環境で看護師としてさらに成長したい」といった、熱意が伝わる言葉選びを心がけましょう。

職務経歴書の添削で採用担当者の視点を意識する

職務経歴書は、あなたの看護師人生を採用担当者に伝える重要な書類です。転職回数の多さが不利にならないよう、第三者の視点から内容を見直すことが大切です。
信頼できる先輩看護師や、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどに職務経歴書を見てもらい、率直な意見をもらいましょう。「この部分は、もう少し具体的な表現にした方がいい」「ここは、あなたの強みが伝わりにくい」など、採用担当者の視点からのアドバイスは、職務経歴書の完成度を高めてくれるはずです。
添削を重ねることで、あなたの魅力が最大限に伝わる職務経歴書に仕上げていきましょう。

転職エージェントを活用し、サポートを受ける

転職回数の多い看護師にとって、転職活動は不安を感じるものかもしれません。そんな時は、転職のプロである転職エージェントを頼りにしましょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、看護師の転職支援に特化したサービスを提供しています。あなたのキャリアプランや転職理由を丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介してくれます。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動のあらゆる場面でサポートしてくれるのも心強いポイントです。
特に、転職回数が多いことで不安を感じている場合は、エージェントに率直に相談してみましょう。採用担当者との交渉の場でも、あなたの強みを的確にアピールしてくれるはずです。転職のプロを味方につけることで、転職成功への道のりを歩んでいきましょう。

まとめ:転職回数に捉われず、あなたの強みを存分にアピール

転職回数の多い看護師の中には、「自分の経歴では、採用してもらえないのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれません。しかし、転職回数そのものが問題なのではなく、「なぜ転職を重ねたのか」「その経験から何を学び、どう成長したのか」という点が重要なのです。
職務経歴書では、転職を通じて得た知識やスキル、多様な現場で発揮してきた適応力をアピールしましょう。また、患者さんやご家族、他の医療スタッフとの信頼関係を築く姿勢や、チーム医療への貢献度も強調してください。
転職理由についても、前向きな表現を心がけることが大切です。「より専門性の高い看護を追求するため」「家庭との両立を図るため」など、あなたのキャリアプランやライフスタイルに合った理由を端的に伝えましょう。
年代に応じた職務経歴書の書き方も意識してください。20代は将来のキャリアプランを、30代はライフスタイルとの両立を、40代は豊富な経験と指導力を、それぞれアピールすることで、説得力のある職務経歴書になるはずです。
最後に、職務経歴書の添削や、転職エージェントの活用など、転職成功のための周辺サポートも上手に利用しましょう。プロの視点からのアドバイスは、あなたの魅力を最大限に引き出すための助けになるはずです。
転職を重ねてきた経験は、看護師としてのあなたを磨き上げてきた財産です。その強みを存分にアピールし、新たな職場で活躍する姿を思い描いてください。きっと、あなたの想いは採用担当者にも伝わるはずです。看護師人生の新たなスタートに向けて、自信を持って一歩を踏み出しましょう。
Resumy AI監修者
監修者: RESUMY.AI編集部

株式会社リクルートや株式会社マイナビ出身の大手人材紹介エージェント出身のキャリアアドバイザーや人事経験者のあるキャリアコンサルタントが在籍。

RESUMY.AIを運営する株式会社Chottでは、「RESUMY AGENT」による無料の転職相談を承っております。お気軽にご相談ください。

監修者: RESUMY.AI編集部
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