list() - Pythonでリスト型に変換するlist()関数活用法
投稿日 2025年03月11日 更新日 2025年03月11日
Pythonでリスト型への変換でよく使用される`list()`関数について、基本的な使い方から実践的な活用例まで詳しく解説します。
list()関数の基本
`list()`は、イテラブル（繰り返し可能なオブジェクト）をリストに変換する組み込み関数です。文字列、タプル、セット、辞書など、様々なデータ型をリストに変換できます。
# 文字列をリストに変換
text = "Python"
char_list = list(text)
print(char_list) # ['P', 'y', 't', 'h', 'o', 'n']
# タプルをリストに変換
tuple_data = (1, 2, 3)
number_list = list(tuple_data)
print(number_list) # [1, 2, 3]よくあるユースケース
1. 文字列の分割
文字列を個々の文字のリストに分割する際に便利です。
# 文字列を文字のリストに変換
text = "Hello"
char_list = list(text)
print(char_list) # ['H', 'e', 'l', 'l', 'o']2. イテレータをリストに変換
range()やmap()などのイテレータをリストに変換できます。
# range()をリストに変換
numbers = list(range(5))
print(numbers) # [0, 1, 2, 3, 4]
# map()をリストに変換
mapped = list(map(str, [1, 2, 3]))
print(mapped) # ['1', '2', '3']3. セットをリストに変換
重複を除去したセットをリストに戻す場合に使用します。
# セットをリストに変換
set_data = {1, 2, 2, 3, 3, 4}
unique_list = list(set_data)
print(unique_list) # [1, 2, 3, 4]注意点とベストプラクティス
1. 大きなイテラブルをリストに変換する場合、メモリ使用量に注意が必要です。
# メモリ効率の良い方法
for item in range(1000000):
# 処理
pass
# メモリを多く使用する方法
items = list(range(1000000)) # 注意が必要2. 空のリストを作成する場合は`[]`を使用することを推奨します。
# 推奨される方法
empty_list = []
# 動作するが冗長
empty_list = list()エラー対処
よくあるエラーとその解決方法を紹介します。
TypeError: 'int' object is not iterable
# エラーの例
number = 123
list(number) # TypeError: 'int' object is not iterable
# 解決方法
number_str = str(number)
number_list = list(number_str) # ['1', '2', '3']ValueError: invalid literal for int() with base 10
# エラーの例
text = "abc"
list(map(int, text)) # ValueError
# 解決方法
numbers = "123"
number_list = list(map(int, numbers)) # [1, 2, 3]まとめ
- `list()`関数は様々なイテラブルオブジェクトをリストに変換できる
- 文字列、タプル、セット、イテレータなどを変換可能
- メモリ使用量に注意が必要
- 空のリスト作成は`[]`を推奨
- イテラブルでないオブジェクトの変換時はTypeErrorに注意
これらの知識を活用することで、Pythonでのリスト操作をより効果的に行うことができます。
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