作業療法士の職務経歴書の書き方とフォーマットダウンロード

投稿日 2024年09月04日更新日 2024年10月30日

この記事の目次

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職務経歴書は、あなたの職務経歴を効果的にアピールするための重要な書類です。本記事では、作業療法士の職務経歴書のサンプルを参考に、職務経歴書の各セクションの書き方とポイントを詳しく解説します。

1. 職務要約

職務要約は、あなたの作業療法士としてのキャリアの全体像を簡潔に示す重要な項目です。

職務要約のポイント

作業療法分野における経験年数と主な活動領域（病院のリハビリテーション部門、精神科、小児科、高齢者施設など）を明記する
主要な業務内容や責任範囲（ADL訓練、環境調整、認知機能訓練、職業リハビリテーションなど）を強調する
直近の役職や担当施設規模、特筆すべき実績などを記載する

職務要約の例文

作業療法分野を中心に、12年間にわたり身体障害・精神障害・発達障害に対するリハビリテーション・ADL訓練・環境調整の経験を積んでまいりました。主に総合病院や回復期リハビリテーション病院での急性期・回復期作業療法、精神科デイケア、小児療育センターなどを担当してきました。現在は大規模リハビリテーション病院のシニア作業療法士を務め、年間5,000件以上の作業療法実施と30名以上のスタッフ管理を統括しています。最新のVR技術を活用した革新的な作業療法プログラムの導入と、データ分析に基づく個別化されたADL訓練プログラムなどの革新的アプローチの実施を両立させ、従来型作業療法の価値再定義と持続可能な生活機能回復モデルを構築しています。

2. 職務経歴

職務経歴セクションでは、あなたの作業療法士としてのキャリアの変遷を時系列で示します。

職務経歴の書き方ポイント

活動期間、所属組織、役職を明確に記載する
最新の経験から過去に遡って記載する
作業療法関連の全ての経験（病院、クリニック、介護施設、特別支援学校など）を記載する

職務経歴の例文

2019年4月〜現在〇〇リハビリテーション病院シニア作業療法士 2015年4月〜 2019年3月 △△総合病院主任作業療法士 2012年4月〜 2015年3月 □□医療センター作業療法士

3. 業務内容

各職歴での具体的な業務内容と実績を詳細に記述します。

業務内容の書き方ポイント

箇条書きで読みやすく整理する
具体的な数字や成果を盛り込む
自身の貢献や専門性を明確に示す

業務内容の例文

【業務内容】

年間5,000件以上の作業療法実施と30名以上のスタッフ管理の統括
VRを活用した革新的な作業療法プログラムの導入と運用
データ分析に基づく個別化されたADL訓練プログラムの開発と実施
新人作業療法士育成プログラムの設計と実施
福祉用具・環境調整機器の選定と導入計画の立案
多職種連携によるチームアプローチの推進と改善策の立案・実行

【実績】

3年連続で患者満足度調査で病院内トップ3部門入りを達成
VR活用による訓練効率化で、患者のADL自立度を35%向上
革新的な個別化ADL訓練プログラムの開発により、リハビリテーションイノベーション賞を受賞（2年連続）

【ポイント】

VRを用いた日常生活シミュレーションにより、患者の退院後の生活適応力を45%向上し、再入院率を25%削減
AIを活用した作業分析システムの導入により、患者の能力に合わせた作業処方の精度を40%向上し、回復期間を20%短縮
遠隔作業療法指導プログラムの開発により、退院後の機能維持率を50%向上し、地域生活への移行成功率を30%改善

4. 保有資格と語学力

関連する資格や語学力は、作業療法士のプロフェッショナルスキルを客観的に示す重要な要素です。

保有資格と語学力の書き方ポイント

作業療法士資格を最優先に記載し、その他の関連資格（認定作業療法士、専門作業療法士、福祉住環境コーディネーターなど）も記載する
取得年月も明記する
語学力は具体的なスコアや使用レベルを示す

保有資格と語学力の例文

保有資格 2012年3月作業療法士 2016年9月認定作業療法士（身体障害） 2019年6月福祉住環境コーディネーター2級

語学日本語：ネイティブ英語：ビジネスレベル（TOEIC 875点）スペイン語：日常会話レベル

5. 活かせる経験・知識・技術

このセクションでは、あなたの強みとなる作業療法士としてのスキルや経験を整理して示します。

活かせる経験・知識・技術の書き方ポイント

具体的なスキルや経験を箇条書きで示す
各項目に簡潔な説明を加える
求人要件や志望する職種に合わせてカスタマイズする

活かせる経験・知識・技術の例文

作業療法技術：身体障害、精神障害、発達障害に対する幅広い専門的技術
ADL/IADL評価・訓練：日常生活動作の詳細な分析と効果的な訓練プログラム立案能力
環境調整：住環境評価と改善提案、福祉用具選定の豊富な経験
認知機能訓練：高次脳機能障害に対する効果的な訓練プログラムの開発実績
チームマネジメント：多職種チームの効率的な運営と育成の経験
IT・VR活用：最新技術を活用した革新的な作業療法プログラムの開発実績

6. 自己PR

自己PRセクションは、あなたの作業療法士としての強みや実績を総合的にアピールする場です。

自己PRの書き方ポイント

具体的な実績や数字を盛り込む
自身の強みと今後のビジョンを結びつける
作業療法士としてのスキルと最新技術活用能力の両面からアピールする

自己PRの例文

作業療法のイノベーターとして、従来のADL訓練中心のアプローチから、テクノロジーと人間の専門性のバランスが取れた新しい包括的生活機能回復モデルの創造に取り組んできました。特に、VRを活用した革新的な作業療法プログラムの導入や、データ分析に基づく個別化されたADL訓練プログラムの開発など、医療の課題解決に向けた先進的な取り組みに強みを持っています。

具体的には、シニア作業療法士として3年連続で患者満足度調査で病院内トップ3部門入りを達成し、VR活用による訓練効率化で患者のADL自立度を35%向上させました。また、革新的な個別化ADL訓練プログラムの開発によりリハビリテーションイノベーション賞を2年連続で受賞するなど、患者満足度と治療効果の両面で顕著な成果を上げています。

革新的な取り組みとして、VRを用いた日常生活シミュレーションにより患者の退院後の生活適応力を45%向上し、再入院率を25%削減させました。また、AIを活用した作業分析システムの導入により患者の能力に合わせた作業処方の精度を40%向上し、回復期間を20%短縮しました。さらに、遠隔作業療法指導プログラムの開発により退院後の機能維持率を50%向上し、地域生活への移行成功率を30%改善するなど、治療効果の持続と社会復帰の促進にも成功しています。

今後は、これまでの作業療法での経験とIT活用スキルを活かし、以下の取り組みに注力していきたいと考えています：

AI・機械学習を活用した個別最適化作業療法プログラムの開発
IoTとスマートホームテクノロジーを統合した革新的な在宅リハビリテーションシステムの構築
拡張現実（AR）を用いた環境調整支援ツールの開発
ビッグデータ解析による作業療法の効果予測モデルの確立

これらの取り組みを通じて、「自立・参加・幸福感」を追求する次世代の作業療法サービスの開発に取り組みたいと考えています。同時に、作業療法士が持つ「人々の生活の質を向上させ、社会参加を促進する」という社会的役割を活かし、超高齢社会における健康寿命の延伸や、障害を持つ方々の社会包摂、そして持続可能な地域包括ケアシステムの実現にも寄与していく所存です。