RESUMY AGENT 事業責任者の逢坂が、地方企業の採用支援やIターン・Uターンに強い転職サービスを展開する株式会社たすくの佐柄さんに、これまでの来歴や起業の経緯をインタビューしました。

佐柄さんのこれまでのご経歴を教えてください。

関西の大学を卒業後、専門商社に入社しハウスメーカーをお客様にもち2年半ほど大阪で過ごしました。その後に人材エージェントに転職をして、薬剤師の人材紹介業に2年弱従事しました。そこで初めて独立もいいなという思考が芽生えました。その後、3社目ではベンチャー企業に入社し人事と人材紹介の立ち上げを経験し、その後にたすくを設立して今に至ります。これまでは営業経験や、人材紹介の立ち上げをコミットメント高くやってきたので、 採用支援や、人材紹介とか数字に関する意識は結構強い方なのかなと思います。そこが私の強みかなと思っております。 

人材エージェントで得た気づきとはどういったものだったのでしょうか。

やはり企業の論理として、決めるべきところに決めていくということ。それは利益なのか売り上げなのか様々考え方はありますが、必ずしも企業、候補者の方々、プレーヤーの私という三方に対して、利益があるかというと常にどういう状況でも合理的ではないのかなという葛藤がありました。独立をすれば良くも悪くも自分次第で管理下に置けるためコストを下げる利益をあげるなど試行錯誤でき、より楽しく仕事もできるのでは?という感情から独立を考え始めるようになり、それが今に至るきっかけですね。

2019年に株式会社たすくを設立されていますが、立ち上げの経緯を教えてください。

2019年は個人事業主としての開業でして、2022年の3月から会社(法人化)としたので並行する時期もあったりします。ビジョンに対して、形を作り始めたという期間は、実は最近ようやくできているかなというところなので、4年〜5年はかかった感覚です。最初は個人事業主として業務委託で仕事をしていました。そこでは某大手タクシーグループの企業様の支援をしていて、 当時は新橋で常駐をしていましたので、実態としてはスーツを着て出社をして、週4日、5日オフィスにいるという感じで、サラリーマン時代と変わらないんですが、精神的には業務委託という状態なので、よい緊張感と別に他に何かできる自由度というか、そういうのが両方ありました。 3年間やってようやく4年目ぐらいから法人登記や、案件を自分で取ったりというふうに本格的に動き始めました。

最近ようやく自分でハンドリングをしている感覚だったりとか、意思決定についても出来てき始めたので、いろいろ本当に直近1年ぐらいの感じです

設立時はコロナの期間の真っ只中でしたが、その期間はどのような働き方をされていたんですか。

幸い先ほどのタクシー業界のお仕事については、月額で固定額をいただいておりましたので、波ができることもなく安定していました。かつコロナ過以降はリモートやウェブ会議がある種当たり前に浸透してきたこともあり、今も地方エリアの会社さんと仕事をさせていただいていますが、一度も対面ではお会いしてない方もいらっしゃったりもします。リモートでできる働き方が定着したおかげというとあれなんですが、コロナによる社会変化に対して働き方が多様化したのをとても実感しています。

現在は具体的にどのエリアまでご支援されているのですか。

北は北海道から担当させていただいており、南は沖縄までとはいかないんですが(笑)、広くお客様が拡がっている状況です。

ご支援の範囲が幅広いですね。

話が前後してしまうんですが、ベンチャー企業にいた際に、徳島・大阪拠点を人事立ち上げを経験しました。都心と違って地方の方が採用に関して逼迫感があるように感じ、人が足りないので欲しい、もしくは欲しい人物の層がなかなか見つからないという課題をたくさん目にしました。そういった原体験から地方の採用課題の方が私は興味があります。今もできるだけ案件を選びはしないのですが、地方の案件はぜひ受けたいです!というスタンスで動いており、範囲はどんどん広げたい思いで今に至っているような感じですね。

地方採用に興味があるのは他に何か理由があるのですか。

私自身が関東ではなく関西出身の人間というのもあります。他には個人的に旅行に行った先で「こんなおもろいお土産あるんや!」とか、面白い観光地があったりとか、そこが発見される方が何というか日本全体にとってはいいんじゃないかなと思ったりします。私もそういう気づきとかがあって刺激に溢れているので地方により興味があったりします。

話は変わりますが、お会いしている求職者はどういった方が多いなど何か傾向はありますか。

RPO(企業の採用代行)の支援が今まではメイン事業でしたので、これから様々な求職者の方とお会いしたいなというのが本音ですね。地方のクライアントも多いので、IターンやUターンしたい方には、ご紹介できる企業も多いと思います。

他にはどういった求職者の方にお会いしたいというお考えや思いなどはありますか。

介在できる余地が大きい方にお会いできるといいのかなと思っています。

それが何かというとハイキャリアの方ですと、もうその方のキャリアのコアもわかっていらっしゃる方が多い気がします。まだコアになるものがないな、見つかっていないなという方については、私が介在できる価値が大きくあると思ってまして、自分の強みがわからない、どういう企業で働くのがいいのか、業務の適正はどうなのかなど、思考がまだ定かではない段階の方への転職サポートがやりがいが大きいです。

ベンチャー企業の採用では、基本的に加点方式で採用するか否かを考えていました。例えばコールセンターの採用では、数百人規模の採用に関わってましたが、基本的にこの人は「ここがいいから取ろう!」というように強みを引き出すように面接では意識していたため、そういう思考が私にもクセづいている気がします。介在することで、その方にとって良い気づきがあって新しい キャリアを選択できたり、羽ばたいていただける状態になると介在した価値があるな、楽しいなという気持ちになりますね。そういう意味でキャリアに悩まれている若手の方に関われたら嬉しいなという思いがありますね。

これまでどんな業界や職種の方のご支援実績がありますか。

会社員時代は、メディカル(薬剤師)もそうですし、エンジニアの方々も多くいらっしゃいましたね。その他だと一般的ですが営業や人事、キャリアアドバイザーとか、様々な方々へのご支援実績があります。

基本的には今後も職種や業界を狭めずに面談をお受けしたいと思っています。面談を通してその方の優先順位や転職軸をお伺いするのですが、業界や職種は結果として決まるものであって、最初からそれありきで考えてしまうと可能性を狭めてしまうと思います。媒体でもスカウトサービスでも広く浸透しているなかであえてエージェントにお時間を使っていただくので、単純なマッチングをしてしまうと正直価値がないと思うので、エージェントならではの価値を今後も最大限発揮していきたいです。

企業の求人情報などはどのように獲得されていらっしゃるんですか。

大きく2つあります。1つは直接企業様から頂くケースであり、従来からRPOなどで関わっている企業様から人材紹介も!というお声がけを頂くのですが、内部の勝手や事情を知っているので、じゃあこういう方がいいよね!という感じでとても精度高く成約できるイメージです。これが理想的ですね。

もう1つはエージェント向けのデータベースを使用するケースです。

データベースだと、(場合によっては)取得できる情報が薄かったり、企業との関係値も少なかったりしますので、よりスムーズに精度高く成約を生むために、個人的なつながりのある企業がやはり優先的に考えています。繋がりがある方が信頼があるためクローズドな情報もいただけたり、選考の日程調整なども多少の融通をしていただけるなど、より価値を発揮しやすいと思います。

「株式会社たすく」という社名はどういった由来で社名を決められたんですか。

これまでの経験から地方向けにコンセプトやテーマを決めて会社を作ろうと考えていました。地方向けの企業としてあるべき名前やブランディングって何かなって考え分解していったところで、色々と想いを載せていける企業名がいいなと思いました。

最初はおしゃれな名前や横文字なども正直考えたのですが、大手企業の真似や流行りにのっても個性がないため、シンプルに「採用を助ける」⇒「たすく」で決めました。

そもそも私の苗字の佐柄の「佐」という字は「たすける」っていう読み方があるようなんです 。個人としても、私が全面に出ていきたいタイプではなく周囲の方を支えたり喜んでいただくことが好きであり、そういう助けるっていう意味が多分自分のルーツにもあるのかなと感じたのでそういった意味で親しみを持ちやすい平仮名で、たすくっていう社名に決めました。

イメージや想起しやすいことも大事だと考えています。例えばリクルートという名前は英語で採用するという意味ですが、社名からすぐに採用を想起すると思います。当社の場合も何か困ったことがあったら、「たすく」っていう会社に連絡しよう!って思ってもらいたいです(笑)

これまでのご経験などを踏まえて求職者の方のサポートする際に注力していることがあれば教えてください。

まずは大前提として「関わっていただいて良かった」という思いを持ってもらいたいなというのはあります。

もちろんその方が動いてみた結果として転職しない、現職を継続する、などの選択をしたり、他のエージェント経由で転職先が決まることも全然いいと思います。ただ、時間を取っていただいているのは事実としてあって、そのご一緒させていただいている時間に対して価値を提供しないといけないという思いはあります。価値提供が何かというと求人情報の提供や面接対策なのか、退職交渉なのか人によって色々ありますが、その方その方の課題に対して価値を提供するというのが私のこだわりなのかなとは思います。

転職サポートをする際に、佐柄さんがこだわってる部分はありますか。

ある種「背中を押す」ということが必要な役割かなと思ってますね。

その人の判断基準に自信がなかったり、客観的な意見を聞いてみたいなど、ものさしがないからエージェントを使う方もいらっしゃると思います。

何を決める場合も全てが正解なんですが、背中を押してほしいとか、「その仕事が合っているよ」とかそういう一言を欲しい場合にはそういう関わりをすることがありますね。何が不安なんだろうとか、何を関わりとして欲しているのだろうというのを考えてプッシュするということを意識しています。

後は”即レス”は絶対的にこだわっています。私も大事にされてるなと感じるときの1つとして、他のものを差し置いて自分に時間を使っていただけている状況がありますが、レスを早くすることで相手に対して最優先で向き合っている事を想いだけではなく態度でも示すようにしています。

これまで転職サポートで約200人近くの方とお会いしたとお伺いしましたが、思い出深いエピソードなどはありますか。

未経験でエンジニア志望の方がいらっしゃったのですが、どこまで丁寧にケアしていくか、という関わりで試行錯誤した経験はあります。私の当たり前はその方の当たり前ではないため、こういう感じで転職活動を進めていきましょうと提案しても、返答が期待したものではなかったりするケースもエージェントの仕事をしていると多くあります。

その方の良さを生かしつつ、こちらも正解を伝えるのではなく正解に気づいていただけるように関わっていく。本人からのアクションは必要だけども、どこまで手を差し伸べようかみたいな塩梅がとても繊細に考える必要があります。結果的にその方は転職に成功されたので少しでもお役に立てたのであればとても嬉しいです。

他にも、ベンチャー時代に在籍していた部下の方から前職の同僚の友人をいただいたのですが、部下の方と同じく四国出身で東京で働きたいという状況でした。結果的にそもそもその方がとても優秀だったため某プライム上場の医療系の人材キャリアアドバイザーの内定を取ったんですが転職する、という意思決定はされませんでした。

思い返すと意思決定されなかったのは、私の関わりが最善ではなかったということの裏返しなのでその時の経験は苦い思い出ですが、反面教師としてちゃんと送り出せるような関わりをしたいなと思います。

佐柄さん個人についてお伺いしたいと思いますが、佐柄さんはどんな性格でしょうか。

性格はそうですね、すごく臆病という言葉がいいのか分かりませんが、 自分の中では周囲の目や意見を過度に気にしてしまう一面もあります。 

外から見るとガサツだったりとか、大胆というか行動的という見られ方をしていただいているケースもあるのかなとは思いますが、以外と神経質な一面が今の人事とか人材にはむしろ良かったのかなと感じています。不安があるから打ち手を重ねていこうとか、関わりをこうしようとか、 枕言葉も交えて丁寧に会話するなど意識としては繊細に関わるようにしています。

あと余談ですが、今年は情理をより意識しようと思っています。「合理と情理」という言葉がありますが、ビジネスのシチュエーションでは合理はもちろん合理的に論理的にというロジック優位であり、情理はエモーショナルであり、なんかすごく湧き出るものがあり「この人なんとなくすごい」と思わせるものだと解釈しています。普段対クライアントでは清潔感とか気持ちのいいコミュニケーションを意識して、情理も少しは配分してるつもりだったんですが。初めてお会いした方から「論理的に組み立てて抜けはないけど、任せたい安心感のような最後の一押しがなかったかもしれない」と言われたことがありました。それ自体は結構ショックな自分の捉え方と見られ方って違うなと思って。なので何が正解かわからないんですけど、 ちょっとエネルギーを高めにしようかなと思って今年は考えてますね。そのためには健全な体とか、健康が大事だと思うので、 最近ビタミン剤をちょっといいやつ毎日飲んだりとか、週に一回ジムに行って、覇気を出すために気合を入れている感じです(笑)まだまだ経営者とは言えない状況ですが、周囲の活躍されている方々を見ると、圧倒的に熱量が大事なんです。優秀かどうかってそんなに重要じゃなくて、熱量とか行動量は頑張れば発揮できるし、そこを上げないとなと思ってます。

独立をされて代表になられてからは誰かに相談されることなどはあったりされますか。

結構ありがたいのは、前職の人材エージェント時代の方々とは結構年に数回ぐらいご飯行ってます。元上司は年に2〜3回ぐらいは行ってるんですけどそこで相談してますね。自分の目指すところと現状がずれてないかとか。その方も独立経験がある方でして。全く同じ業界ではないんですけどお世話になった上司ですし、個人的にも好きなので相談してるっていうのはあったりします。あとは普通に同僚だった方も全国にいらっしゃいますのでたまに飲んだりとかして壁打ちをするっていうのはやってます。

最近意識されて取り組まれていることはありますか。

「食わず嫌いをなくそう」と考えていて、基本誘われたり新しいものに触れる機会があった際は基本的に飛び込んで断らないようにしています。年末にとあるツイートを見たのですが「自分をアウェイの環境に追かないと衰退する」みたいなツイートがあったんです。そっか、確かにと思って。 さっきの話で私は人前で話すとか殻を破るとかが必要かなって思ってているので、正直めちゃめちゃ怖いのですがより多くの方の前で話す機会を今年は作っていこうと思っています。

改めて佐柄さんの強みを教えてもらってもよろしいですか。

企業にも求職者の方にも価値を提供したいという強い思いがある点だと思います。割とハードな環境で営業を経験したので数字を出す事にはこだわっていて、求職者に対しては「転職活動に関わってもらってよかった」と思っていただけるように動きたいです。それ以外では、即レスとか、すぐに返事をしたりとか、というのは意識してやっています。転職活動の主役は求職者の皆さまなので自分は極力ボールを持たないようにしています。

最後になりますが、どういった求職者に出会えることを望んでおられますか。

そうですね。求職者でいうと、「何かを良くしたい」とか、「熱量を強く持っている」とか、「何かに期待している方」と出会いたいなと思っています。熱量とかってその方の熱量があって、 それが100であればこちらも100かそれ以上でお返しできるかもしれませんが、その方の熱量が50とか60であれば、100でお返しすることはできないと思っています。

やっぱり期待するものが高ければ高いほど私も頑張れますし、 いい時間になると思うので何かしら熱量を持ってやってみたいとか、一歩踏み出してみたいなという方とお会いしたいですね。

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たすくエージェントCONTACT | Kazukisagara

会社情報:株式会社たすく

本社:千葉県柏市柏6-4-24

代表者:佐柄 和貴