履歴書の職歴の書き方|入社・退職の正しい書き方と見本【ケース別】
履歴書の職歴の書き方で採用担当者の印象は変わる
履歴書の職歴の書き方には、年号の統一や「入社」「退職」の表記、「現在に至る」「以上」の使い方など、押さえておくべき基本ルールがあります。職歴欄は採用担当者が最初に確認する項目のひとつであり、書き方が正しくないだけで「基本的なビジネスマナーが身についていない」という印象を与えかねません。
本記事では、履歴書の職歴の書き方の基本ルールから、転職回数が多い場合・在職中・アルバイト・ブランク・派遣といったケース別の書き方までを、記入見本つきで解説します。「職歴が一行に収まらない」「『現在に至る』はどこに書く?」といったよくある疑問にもまとめて答えます。
あわせて学歴欄の書き方も紹介するので、この記事だけで履歴書の学歴・職歴欄を迷わず完成させられます。なお、履歴書とセットで提出する職務経歴書は、職種別の職務経歴書テンプレートを使うと効率よく作成できます。
履歴書の学歴欄の書き方
基本的な記入ルール
履歴書の学歴欄を記入する際は、いくつかの基本的なルールを押さえておくことが重要です。まず、記入は最終学歴から逆順に行います。通常は高校からの記載で十分ですが、場合によっては中学校からの記載が求められることもあります。
日付は西暦で統一し、月まで記入します。学校名は正式名称を使用し、略称は避けましょう。また、学部・学科名まで明記することで、より具体的な専門性をアピールできます。
記入する際は、黒のボールペンを使用し、丁寧な字で書くことを心がけてください。修正液の使用は避け、書き間違えた場合は新しい用紙に書き直すのが望ましいです。
学歴の書き方(高校から順に)
学歴の記入は、以下の順序で行います:
1. 高等学校
2. 専門学校(該当する場合)
3. 短期大学(該当する場合)
4. 大学
5. 大学院(該当する場合)
各学歴について、入学年月と卒業年月、学校名を記入します。大学以上の場合は、学部・学科名も記載します。例えば:
2015年4月 ○○高等学校 入学
2018年3月 ○○高等学校 卒業
2018年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2022年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業中退・留年の記載方法
中退や留年の経験がある場合、正直に記載することが重要です。中退の場合は「退学」と記入し、留年の場合は実際の在籍期間を記入します。例えば:
2018年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2020年3月 ××大学 □□学部△△学科 退学留年の場合:
2018年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2023年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業(5年間在籍)学位や資格の記載方法
取得した学位や資格は、学歴欄の最後に記載します。例えば:
2022年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業
学士(○○学)取得特に関連性の高い資格がある場合は、ここに記載してもよいでしょう。ただし、多くの資格を持っている場合は、別途「資格・免許」欄に記入するのが一般的です。
履歴書の職歴の書き方|基本ルール
年号の統一と「入社」「退職」の正しい表記
職歴欄は、学歴欄とは逆に最も古い職歴から時系列順に記載します。年号は西暦・和暦のどちらでも構いませんが、必ず学歴欄と同じ表記で統一してください。また、入社・退職は「入社しました」のような文章ではなく、「株式会社○○ 入社」「一身上の都合により退職」のように簡潔な表記を使います。各職歴には次の情報を記入します。
- 入社年月
- 退職年月(現職の場合は「現在に至る」と記入)
- 会社名
- 所在地(都道府県名まで)
- 職種や役職(可能であれば)
記入例:
2022年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属
現在に至る「現在に至る」と「以上」の使い方
在職中の場合は、最後の職歴の次の行の左寄せで「現在に至る」と書きます。そして職歴をすべて書き終えたら、その次の行の右寄せで「以上」と記入して締めくくります。すでに退職している場合は「現在に至る」は不要で、最後の退職の記載のあとに「以上」だけを書きます。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2022 | 4 | 株式会社○○ 入社(東京都) |
| 営業部にて法人向けの新規開拓営業を担当 | ||
| 現在に至る | ||
| (右寄せ)以上 |
「以上」を書き忘れると、そのあとに職歴が続くのか判断できず、記載漏れを疑われる原因になります。「現在に至る」は左寄せ・「以上」は右寄せというルールとセットで覚えておきましょう。
正社員としての職歴の書き方
正社員としての職歴は、できるだけ詳細に記入することが望ましいです。部署名や役職の変更、昇進なども記載すると、キャリアの成長がよく分かります。例えば:
2018年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属
2020年7月 同社 営業部主任に昇進
2022年4月 同社 営業部課長に昇進
現在に至るアルバイト・パートの職歴の書き方
学生時代のアルバイトや、正社員以外の雇用形態での職歴も、応募する職種に関連性がある場合は記載するとよいでしょう。ただし、短期間の仕事や、応募する職種と全く関係のないアルバイトは省略しても構いません。記入例:
2020年6月 ○○カフェ(東京都) アルバイト
2022年3月 退職在職中の場合の職歴の書き方
在職中に転職活動をしている場合は、現在の勤務先の入社年月と会社名を書いたうえで、次の行に「現在に至る」と記入します。退職予定日が決まっている場合は、「現在に至る(2026年3月末 退職予定)」のように括弧書きで添えると、採用担当者が入社可能時期を把握しやすくなります。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 2020 | 4 | 株式会社○○ 入社(東京都) |
| 経理部にて月次決算・年次決算業務を担当 | ||
| 現在に至る(2026年3月末 退職予定) | ||
| (右寄せ)以上 |
派遣社員の職歴の書き方
派遣として働いた職歴は、派遣元(雇用契約を結んだ会社)と派遣先の両方を書くのが基本です。「株式会社□□(派遣元)より株式会社○○(派遣先)に派遣スタッフとして就業」のように記載し、退職時は「派遣期間満了につき退職」と書きます。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 2021 | 4 | 株式会社□□より株式会社○○に派遣スタッフとして就業 |
| 営業事務として受発注業務・電話応対を担当 | ||
| 2023 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
転職回数が多い場合の職歴の書き方
職歴が複数ある場合は、古い順にすべて記載するのが原則です。同じ会社内での異動や昇進は「同社 ○○部へ異動」のようにまとめて記載できます。転職回数が多く職務経歴書のまとめ方にも悩んでいる方は、転職回数が多い職務経歴書の書き方もあわせて参考にしてください。記入例:
2015年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属
2018年7月 同社 マーケティング部へ異動
2020年3月 退職
2020年4月 株式会社△△(大阪府) 入社
企画部配属
現在に至る退職理由の書き方(一身上の都合・会社都合)
転職や退職の理由を詳細に記載する必要はありません。単に「退職」と記入するだけで十分です。ただし、会社の倒産や部門の閉鎖など、やむを得ない事情がある場合は、簡潔に理由を記すこともあります。例:
2018年4月 株式会社○○(東京都) 入社
2020年3月 同社 会社都合により退職職歴が一行に収まらないときの書き方
会社名が長い、転職回数が多いなどの理由で職歴が一行に収まらない場合でも、会社名を勝手に略すのはNGです。「(株)」などの略称は使わず、正式名称のまま次の対処法でスペースを確保しましょう。
- 会社名で1行使い、部署名や業務内容は次の行に分けて書く
- 同じ会社内の異動・昇進は「同社」を使ってまとめる
- 業務内容の詳細は履歴書には書かず、職務経歴書に譲る
- 職歴欄の行数が多い様式(転職者向けの履歴書テンプレート)に変更する
それでも収まらない場合は、職歴欄の最後に「詳細は職務経歴書に記載」と書き添える方法もあります。履歴書はあくまで経歴の要約と割り切り、アピールしたい実績は職務経歴書側で丁寧に伝えるのがおすすめです。
学歴・職歴欄の記入における注意点
ブランク(空白期間)がある場合の書き方
履歴書において空白期間があると、採用担当者に疑問を抱かせる可能性があります。可能な限り、空白期間を作らないように記入することが望ましいです。しかし、やむを得ず空白期間がある場合は、その期間に何をしていたのかを簡潔に説明することが重要です。
例えば、就職活動や資格取得の勉強、海外留学などの理由がある場合は、以下のように記入することができます:
2022年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業
2022年4月~2023年3月 就職活動及び資格取得のための勉強期間
2023年4月 株式会社○○(東京都) 入社
現在に至る長期の病気療養などプライバシーに関わる理由の場合は、面接時に説明する旨を記載するのも一つの方法です。
時系列の重要性
学歴・職歴欄は、あなたの経歴を時系列で示す重要な部分です。学歴は新しいものから古いものへ、職歴は古いものから新しいものへと記載することで、一貫性のある経歴の流れを示すことができます。
時系列を守ることで、採用担当者はあなたのキャリアの成長過程を容易に理解することができます。また、日付の記入ミスや矛盾がないよう、十分に注意してください。
簡潔で分かりやすい表現の使用
学歴・職歴欄は、限られたスペースに多くの情報を盛り込む必要があります。そのため、簡潔で分かりやすい表現を心がけることが重要です。専門用語や略語は避け、誰が読んでも理解できる表現を使用しましょう。
例えば、職務内容を記載する場合は、具体的な業務や実績を簡潔に示すことが効果的です:
2020年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属 新規顧客開拓担当
年間売上目標120%達成嘘や虚偽の記載を避ける
履歴書に嘘や虚偽の内容を記載することは絶対に避けるべきです。たとえ小さな嘘であっても、後々発覚した場合には信頼を失い、最悪の場合、内定取り消しや解雇などの深刻な結果を招く可能性があります。
正直に事実を記載し、必要に応じて面接時に詳細を説明する姿勢が重要です。経歴に不安がある場合でも、その経験から学んだことや、今後の意欲を示すことで、ポジティブなアピールにつなげることができます。
学歴・職歴欄の見本と解説
新卒者の記入例
新卒者の場合、学歴が中心となりますが、アルバイト経験やインターンシップなども記載するとよいでしょう。例:
【学歴】
2019年4月 ○○高等学校 入学
2022年3月 ○○高等学校 卒業
2022年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2026年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業見込
【職歴】
2024年8月~2024年9月 株式会社○○(東京都) インターンシップ参加
2025年4月~現在 ○○カフェ(東京都) アルバイト転職経験者の記入例
転職経験がある場合は、各社での経験を簡潔に記載します:
【学歴】
2010年4月 ○○高等学校 入学
2013年3月 ○○高等学校 卒業
2013年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2017年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業
【職歴】
2017年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属
2020年3月 退職
2020年4月 株式会社△△(大阪府) 入社
マーケティング部配属
2023年7月 同社 マーケティング部主任に昇進
現在に至る留学経験者の記入例
留学経験がある場合は、その期間と取得した学位を明記します:
【学歴】
2015年4月 ○○高等学校 入学
2018年3月 ○○高等学校 卒業
2018年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2022年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業
2022年9月 ▽▽大学(アメリカ) 大学院入学
2024年6月 ▽▽大学(アメリカ) 大学院修了
修士号(国際経営学)取得
【職歴】
2024年9月 株式会社○○(東京都) 入社
海外営業部配属
現在に至る職歴の長い社会人の記入例
長年のキャリアがある場合は、重要な経歴や昇進を中心に記載します:
【学歴】
1995年4月 ○○高等学校 入学
1998年3月 ○○高等学校 卒業
1998年4月 ××大学 □□学部△△学科 入学
2002年3月 ××大学 □□学部△△学科 卒業
【職歴】
2002年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属
2007年7月 同社 営業部主任に昇進
2012年4月 同社 営業部課長に昇進
2018年4月 同社 営業部長に昇進
現在に至る履歴書の職歴と職務経歴書の違い
履歴書の職歴欄は「いつ・どの会社に在籍していたか」を時系列で示す経歴の要約であるのに対し、職務経歴書は担当業務・実績・スキルを具体的に伝えるアピールのための書類です。履歴書の職歴欄に業務内容を詰め込む必要はなく、詳細は職務経歴書で伝えるのが正しい役割分担です。
転職活動では履歴書と職務経歴書をセットで提出するのが一般的です。職務経歴書をこれから作成する方は、職種別の職務経歴書テンプレート一覧や職務経歴書の自己PRの書き方と例文を参考にすると、短時間で質の高い書類が用意できます。
よくある質問(FAQ)
学歴・職歴が少ない場合はどうすればいい?
学歴・職歴が少ない場合でも心配する必要はありません。代わりに、アルバイトやインターンシップ、ボランティア活動など、仕事に関連する経験を記載することができます。また、学生時代の部活動や委員会活動なども、リーダーシップや協調性を示す良い例となります。
重要なのは、たとえ経験が少なくても、そこから学んだことや身につけたスキルをアピールすることです。例えば、アルバイトでの接客経験から、コミュニケーション能力や時間管理スキルを身につけたことを強調できます。
海外の学歴はどのように記載すべき?
海外の学歴を記載する際は、日本の教育システムに合わせて記入することが重要です。学校名は原語で記載し、括弧内に日本語訳を添えるのが一般的です。また、取得した学位や専攻も明記しましょう。例:
2018年9月 University of ○○(○○大学)入学(アメリカ)
2022年6月 同大学 経済学部卒業
学士号(経済学)取得留学期間が短い場合は、日本の学歴の中に留学期間を記載することもできます。
職歴の詳細をどこまで書くべき?
職歴の詳細は、応募する職種との関連性を考慮して記載します。基本的には、会社名、在籍期間、部署名、役職を記入します。さらに、主な職務内容や成果を1〜2行程度で簡潔に記載するとよいでしょう。ただし、スペースの制約がある場合は、最も重要な情報のみを選んで記入してください。
例えば:
2018年4月 株式会社○○(東京都) 入社
営業部配属 新規顧客開拓担当
年間売上目標120%達成、優秀社員賞受賞
2022年7月 同社 営業部主任に昇進
現在に至る職歴が一行に収まらないときはどうすればいい?
会社名を「(株)」などと略すのは避け、会社名で1行を使い、部署名や業務内容は次の行に分けて書きましょう。同じ会社内の異動は「同社」でまとめる、詳細は職務経歴書に譲るといった方法も有効です。転職回数が多い方は、職歴欄の行数が多い転職者向けの履歴書様式を選ぶとスペースに余裕が生まれます。
アルバイトは職歴に書くべき?
正社員経験がある場合、短期間のアルバイトは原則書かなくて問題ありません。ただし、応募職種に関連する経験や、フリーター期間など職歴の空白を埋めるためのアルバイトは「○○株式会社 アルバイトとして勤務」のように記載するのがおすすめです。新卒や職歴が少ない場合は、アピール材料としてアルバイト経験を書くとよいでしょう。
「現在に至る」はどこに書く?
在職中の場合、最後に記載した職歴の次の行に左寄せで「現在に至る」と書きます。さらにその次の行の右端に「以上」と記入して職歴欄を締めくくります。すでに退職済みの場合は「現在に至る」は書かず、最後の退職の記載のあとに右寄せで「以上」のみを記入してください。
履歴書の職歴と職務経歴書の職歴は同じ内容でいい?
在籍した会社名や入社・退職の年月は必ず一致させる必要がありますが、書く内容の深さは異なります。履歴書の職歴欄は在籍情報を時系列で簡潔に示し、職務経歴書では担当業務・実績・身につけたスキルまで具体的に記載します。両者に矛盾があると経歴の信頼性を疑われるため、提出前に必ず突き合わせて確認しましょう。
まとめ
履歴書の学歴・職歴欄は、あなたのキャリアと能力を簡潔に示す重要な部分です。正確で読みやすい記入を心がけ、以下のポイントを押さえることが大切です:
1. 学歴は新しい順に、職歴は古い順に記載する
2. 日付、学校名、会社名は正確に記入する
3. 空白期間を作らないよう工夫する
4. 簡潔で分かりやすい表現を使用する
5. 嘘や虚偽の記載は絶対に避ける
また、応募する職種や会社に合わせて、関連性の高い経験や実績を強調することも効果的です。学歴や職歴が少ない場合でも、アルバイトやボランティア活動など、あらゆる経験から学んだことをアピールしましょう。
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