大学中退は人生の大きな岐路です。しかし、中退イコール人生の失敗ではありません。
学費の負担から解放される、自分のやりたいことに時間を使える、早めに社会経験を積めるなど、中退にはメリットもあります。一方で、就職に不利になる可能性や、奨学金の返済が始まるなどのデメリットも無視できません。
中退を考えているあなたは、今、大きな不安を抱えているかもしれません。でも、安心してください。このガイドでは、大学中退のメリットとデメリットを詳しく解説しつつ、中退から再出発するための道しるべを示していきます。
あなたの背中を、そっと押せるような内容になっていれば幸いです。
大学中退を考えている人必見!中退前に知っておくべきこと
中退前に休学という選択肢も検討しよう
大学中退を考えている人の中には、「もう学校に行きたくない」「勉強についていけない」といった理由で、中退を検討している人もいるでしょう。しかし、中退は一度決断すると取り返しのつかない選択になる可能性があります。そのため、中退前に一度休学という選択肢を検討してみることをおすすめします。休学期間中に自分の将来について じっくり考える時間を作ることで、中退以外の道が見えてくるかもしれません。
中退の理由を明確にすることが大切
大学を中退する理由は人それぞれですが、「漠然と大学に行きたくない」というような曖昧な理由で中退を決断するのは避けたほうが賢明です。中退後の進路を考える上でも、自分がなぜ中退したいのかを明確にしておくことが大切。「学びたい分野が変わったから」「家庭の事情で学費が払えなくなったから」など、具体的な理由を整理しておきましょう。
大学中退のメリット

学費の負担がなくなる
大学を中退することで、授業料や教材費など学費の負担から解放されます。特に私立大学の場合、年間数十万円から100万円以上の学費がかかることもあるため、中退によって大きな経済的メリットを得られるでしょう。
自分のやりたいことに時間を使える
大学に通う時間や勉強時間が不要になるため、自分のやりたいことに時間を使えるようになります。例えば、起業準備や資格取得、あるいは海外留学など、中退後の時間を有効活用できます。
人間関係のストレスから解放される
大学生活で人間関係に悩んでいた人にとって、中退はストレスから解放される良い機会になるかもしれません。新しい環境でのスタートは、人間関係をリセットする意味でもプラスに働くでしょう。
早めに社会経験を積むことができる
大学を中退して早めに社会に出ることで、同世代よりも早く社会人としてのスキルや経験を積むことができます。特に、学歴よりも実力を重視する業界では、早期の社会経験が強みになる可能性があります。
【体験談①】「中退して起業しました」~元国立大生の場合~
私は地方の国立大学に進学しましたが、大学1年生の終わり頃から「このまま大学で学び続けることが自分の将来に役立つのだろうか」と疑問を感じ始めました。もともと興味があった IT 関連の勉強をするために、大学を中退して起業する道を選びました。
中退直後は不安もありましたが、自分の好きな分野に打ち込める喜びや、社会で必要とされるスキルを身につけられる実感は何にも代えがたいものでした。今では軌道に乗り始めた自分の会社を運営しながら、充実した日々を送っています。
もちろん、起業には大きなリスクが伴います。しかし、大学時代の経験を通じて「自分のやりたいことを追求することの大切さ」を学べたことは、中退という選択をして本当に良かったと感じています。
大学中退のデメリット

最終学歴が高卒になることで就職に不利になる可能性がある
大学を中退すると、最終学歴は高校卒業となります。学歴を重視する企業が多い日本の就職事情では、高卒という学歴が不利に働く可能性は否定できません。
奨学金の返済が始まる
日本学生支援機構の奨学金を利用していた場合、中退と同時に奨学金の返済義務が発生します。自分の収入が安定するまでの間、奨学金返済は大きな経済的負担になるでしょう。
中退の理由を面接で聞かれることがある
就職活動の面接で、大学を中退した理由を聞かれるケースがあります。中退の理由をポジティブに伝えられるよう、面接対策を入念に行っておく必要があります。
大学の友人と疎遠になるかもしれない
大学を中退することで、大学時代の友人とは自然と疎遠になっていく可能性があります。新しい環境で 友達を作り直す努力が必要になるかもしれません。
【体験談②】「中退したけど、資格を取って再出発!」~元私大生の場合~
私は私立大学に通っていましたが、学費を払えなくなったことがきっかけで中退を決意しました。 中退後は正直かなり不安でしたが、学費を払わなくて良いことで精神的にも随分楽になった のを覚えています。
中退後はしばらくアルバイトで生計を立てながら、自分の適性を見つめ直す時間を過ごしました。 そして、福祉の仕事に就きたいという思いが芽生え、介護福祉士の資格取得を目指すことを決めたのです。
今では介護福祉士として、高齢者施設で働いています。大学中退は「人生の汚点」なのでは、と 思っていた時期もありましたが、今は自分の選択に誇りを持っています。
大学中退に向いている人・向いていない人

中退後の明確なプランがある人は中退に適している
起業やフリーランスなど、中退後の明確なプランがある人は、中退に適しているでしょう。 大学に通わずとも、自分の夢に向かって突き進むことができる環境が整っている場合は、中退も良い選択肢の一つです。
学歴よりもスキルや経験を重視する業界で働きたい人も中退しやすい
IT業界やクリエイティブ業界など、学歴よりも実力を重視する業界で働きたい人にとって、 大学中退のデメリットは比較的小さいと言えます。むしろ、早い段階で実践的なスキルを身につけられる点では有利とも言えるでしょう。
資格が必須の職業に就きたい人は中退に向いていない
医療従事者や法律家など、特定の資格が必須の職業を目指している人にとって、大学中退はデメリットが大きいでしょう。資格取得に必要な単位を得られなくなるだけでなく、そもそも大学を卒業できないことで、進路選択の幅が狭まってしまう可能性が高いためです。
目標がなく、ただ面倒だから中退したい人は再考すべき
漠然とした理由で中退を考えている人は、一度立ち止まって考え直してみることをおすすめします。 大学生活に不満を感じているのであれば、まずは休学して自分と向き合う時間を作ってみるのも一つの手です。
親を説得する方法
タイミングを見計らって切り出す
大学中退を決断したら、まずは親に相談しましょう。相談の際は、親の心身の状態が安定している時を選ぶことが大切です。イライラしていたり、疲れているときに切り出すのは避けたほうが賢明です。
中退後のプランを具体的に伝える
親を説得するためには、中退後の具体的なプランを伝えることが重要です。「中退したい」というだけでは、親を納得させるのは難しいでしょう。自分が中退後に何をしたいのか、そのためにはどんな準備が必要なのかを明確に伝えることで、親の理解を得やすくなります。
感謝と謝罪の気持ちを込めて正直に話す
大学中退は親にとっても受け入れがたい決断かもしれません。自分の気持ちを正直に伝えると同時に、今まで育ててくれた親への感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。また、中退によって親に迷惑をかけてしまうことへの謝罪の気持ちも大切です。
学費の返済方法を提案してみる
私立大学の場合、中退に伴う学費の負担は親にとって大きな心配事の一つです。奨学金の返済プランや、アルバイトなどで学費を 工面する提案を具体的にできれば、親も安心しやすいでしょう。
大学中退後の主な進路と就職状況
就職(一般企業・公務員):中退者の就職率は高い
大学中退後に就職する人の割合は多く一般企業のほか、公務員を目指す人もいます。ただし、学歴フィルターが厳しい大企業や国家公務員などを受験するには、不利になる可能性が高いでしょう。
他大学・専門学校への進学:中退者が再進学
大学を中退後、改めて他大学や専門学校に進学する人も存在します。学び直しを経て、新しい分野に挑戦する道を選ぶ人も少なくありません。
資格取得:人気の資格トップ3
大学中退後は、資格取得に専念する人も多いようです。人気の資格としては、「ITパスポート」「宅地建物取引士」「ファイナンシャル・プランナー」などが挙げられます。
起業・フリーランス:大学を中退し起業家に
大学を中退して起業やフリーランスの道を選ぶ人は増加の傾向にあります。SNSの発達により、学生起業家が増えていることも追い風になっているようです。
【体験談③】「中退は失敗だったかも…」~後悔する中退者の場合~
大学2年の夏休み、アルバイト先の社長から「うちで正社員になってくれないか」と誘いを受けたのがきっかけで、私は中退を決意しました。学費の負担から解放されるのもメリットだと感じ、 その時は「今後はこの会社で働き続ければいい」と単純に考えていました。
しかし、入社して半年が経った頃、会社の経営状態が悪化。結局、私は1年も経たずに解雇されてしまったのです。学歴も正社員としての経験も十分ではない私は、再就職活動でかなり苦戦しました。
今振り返ると、もう少し慎重に考えるべきだったと反省しています。目先の誘惑に飛びついて中退を決めたことで、かえって自分の可能性を狭めてしまった気がしてなりません。
中退後の就職活動を成功させる7つのコツ
就職エージェントを活用する
大学中退者の就職をサポートしてくれるエージェントサービスを利用するのもおすすめです。キャリアアドバイザーによる面接対策や、学歴フィルターが緩い企業の紹介など、就活を有利に進められるでしょう。
転職・フリーランス向けエージェント一覧 | AIによる求人・案件検索 RESUMY JOBSあなたの転職を成功に導くために、選び抜かれた転職エージェントをご紹介。各エージェントは採用率に大きな差があり、独自の案件を保有しています。当サイトのおすすめ転職・フリーランスエージェント一覧では、雇用形態や特徴ごとに分類されたエージェントを掲載しており、あなたに最適なエージェントを見つけることができます。自分に合ったエージェントを選び、理想のキャリアを実現しましょう。学歴フィルターがゆるい企業を選ぶ
IT企業やベンチャー企業など、学歴よりも実力を重視する企業を狙うことで、学歴のハンデを最小限に抑えることができます。自分の強みを発揮できる企業を探してみましょう。
面接対策を入念に行う
「なぜ大学を中退したのか」という質問は、避けて通れません。中退の理由を前向きに語れるよう、 事前の対策が欠かせません。キャリアセンターの利用や、面接経験者からアドバイスをもらうなどして、 入念に準備しておくことが大切です。
アルバイトや非正規雇用から始めるのもアリ
正社員としての採用が難しい場合は、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用からスタートするのも一つの方法です。最初は安定しなくても、仕事ぶりが認められれば正社員登用のチャンスもあるでしょう。
スキルアップを怠らない
大学中退者が就職で不利になるのは、同世代と比べてスキルや知識が不足しているからだと言えます。資格取得や、オンラインの講座受講など、自分に足りないスキルは積極的に身につけていく姿勢が大切です。
自分の強みをアピールする
学歴だけが評価基準ではありません。アルバイトや課外活動で培った経験やスキルを、自分の強みとしてアピールできるようにしておきましょう。「粘り強さ」「課題解決力」など、学歴以外の部分で評価してもらえるよう工夫します。
自己分析でキャリアアップ!| RESUMYのアセスメントツールで自分自身を深く知ろうRESUMYのアセスメントツールは、あなたの強み、コミュニケーションスタイル、性格タイプなど、様々な角度から自己分析を行うことができます。自分自身をより深く理解することで、キャリアの方向性を見定め、適切な意思決定を行うことができるようになります。
前向きな姿勢を保つ
何より大切なのは、前向きな姿勢を持ち続けることです。大学中退というハンデを背負っていても、 諦めずに努力を続ける姿勢を見せることで、周囲からの信頼を得られるはずです。
まとめ:大学中退は人生の一つの選択肢。メリットとデメリットを理解して、自分に合った進路を
中退を決断する前に、じっくり考えることが大切
大学中退は人生の大きな選択の一つです。中退を決断する前に、メリットとデメリットをよく理解し、 自分の将来について じっくり考える時間を作ることが大切です。
周りの人に相談しながら、自分なりの答えを見つけよう
進路に迷ったときは、一人で抱え込まずに周囲の人に相談してみましょう。 家族や友人、大学の教職員など、様々な立場の人にアドバイスをもらいながら、自分なりの答えを見つけていくことが重要です。
中退しても、前を向いて歩み続ければ必ず道は開ける
たとえ大学を中退しても、前を向いて歩み続ける限り、必ず道は開けるはずです。 中退は「人生の終わり」などではありません。新しいスタートを切るチャンスだと 考えて、一歩一歩進んでいきましょう。
このガイドが中退を考える人の助けになれば幸い
大学中退は簡単な選択ではありませんが、時には必要な決断になることもあります。 このガイドが、中退を考えているあなたの助けになれば幸いです。 あなたなりの答えを見つけて、充実した人生を歩んでいってくださいね。
大学中退に関するよくある質問
大学を中退するとどんなデメリットがありますか?
大学を中退すると、以下のようなデメリットが考えられます。
- 最終学歴が高卒になることで、就職活動で不利になる可能性がある
- 奨学金の返済が中退と同時に始まる
- 大学の友人関係が疎遠になりがち
- 中退の理由を就職面接で聞かれることがある
- 大学の学生サービスや施設が利用できなくなる
ただし、どんなデメリットがあるのかを理解した上で、それでも中退したいと考えるのであれば、それはそれで一つの選択肢になり得ます。大切なのは、自分の人生をどう生きたいのかを見つめることです。
大学中退は学歴になりますか?
大学を中退した場合、最終学歴は「高校卒業」になります。たとえ大学に在籍していた期間があっても、中退した時点で「大学卒業」の学歴は得られません。
ただし、大学中退の経験自体は、社会人としてのキャリアの一部として評価されることもあります。自分の経験を前向きにアピールできるかどうかが、学歴以上に重要だと言えるでしょう。
大学を中退したら何扱いになりますか?
大学を中退した場合、「除籍」という扱いになるのが一般的です。除籍とは、学校の学籍簿から名前が削除されることを指します。
ただし、大学によっては「自主退学」という扱いになる場合もあります。自主退学の場合は、学生自身の意思で退学を申し出た、というニュアンスが込められています。
中退の際には、自分がどういう扱いになるのかを、大学の窓口で確認しておくと良いでしょう。
大学中退でも再入学はできる?
一度大学を中退しても、再入学は可能です。ただし、手続きの方法は大学によって異なります。
- 同じ大学に再入学する場合 選考基準や必要な手続きは、大学ごとに異なる中退から再入学までの期間が空きすぎると、単位が無効になる場合もある
- 他大学に編入学する場合 編入学試験に合格する必要がある単位の読み替えは、大学間の協議によって決まる
再入学や編入学を考えている場合は、早めに大学の窓口に相談するのがおすすめです。
大学中退からでも公務員になれる?
大学を中退していても、公務員試験の受験資格はあります。国家公務員や地方公務員の試験は、学歴よりも試験の成績が重視されるため、中退者でも合格のチャンスがあります。
ただし、大卒者と比べると、専門試験の課目免除などの優遇措置は受けられません。中退者が公務員を目指す場合は、それだけ勉強に力を入れる必要があると言えるでしょう。
大学を中退したら人生終わり?
たとえ大学を中退しても、人生が終わるわけではありません。むしろ、中退をバネにして新しいスタートを切れる可能性だってあります。
大切なのは、中退をどう捉えるかです。「失敗した」「取り返しがつかない」と後ろ向きに考えるのではなく、「新しいチャンスの始まり」と前向きに捉えること。そうすることで、中退の経験が、あなたを成長させる糧になるはずです。
周りの目が気になって、中退に踏み切れないという人もいるかもしれません。でも、最終的に決めるのはあなた自身です。自分の人生を、自分の意志で選択する勇気を持つことが何より大切だと、私は考えています。
